次の薬剤を使用する場合、薬剤師は下記の点に留意して服薬指導することが必要です。
1.注射剤の留意事項
- 注射する部位を消毒するように指導します。
- 注射前は手洗いをするように指導します。
- 注射する場所は少しずつ毎回ずらして行い、注射する部位を大きく変更しないことを指導します。
- 薬剤の保管場所及び適性な保存方法を指導します。
- 医療機関や薬局では使用済み注射針、注射筒を回収しているので、一般ごみとして捨てないよう指導します。
2.小児科薬剤の留意事項
- 薬剤の用量については、児童の年齢、体表面積、体重などによる確認を毎回必ず行います。
(用量の換算表を作成し鑑査台近くに掲示するのが望ましい。) - 薬局内では、日常生活の注意点についても表現を統一して指導を行います。
- 具体的事例を挙げて服用する際の工夫について説明を行います。
3.糖尿病薬(特殊薬)の留意事項
糖尿病薬は不必要な人が誤って使用すると重篤な症状を引き起こしますので、調剤、取り扱い、販売、指導している際も注意を怠っていけません。
- 糖尿病薬が処方されている旨を必ず伝達し、使用状況の確認を行います。
- 毎回、用法、用量の確認を確実に行います。
- 低血糖の症状と対処の仕方を説明指導します。
- 注射薬の場合、投与する単位について、毎回確認を行います。
- 患者から血糖測定器の入手や使い方について相談があれば応じるようにします。
4.麻薬の留意事項
生活の質を向上させるために、患者に対する緩和ケアが促進され、最近では薬局でも取り扱う頻度が増えています。
また、麻薬の服薬指導こそ、薬剤師の真価が試されるケースともいえるでしょう。
- 服用量は適正に使用され、服用方法も有効的に行われているかを毎回確認しながら指導を行ないます。
- 突発的に痛みが発生しコントロールできない場合などは、主治医と相談しレスキュードーズの使用方法について指導を行います。
- 副作用と対処方法について丁寧に説明し理解を得るようにします。
- 薬局では、変更があった薬剤、使用中止になったものは回収することの旨を伝達します。
- 他人に麻薬を渡したり販売したりすることは厳禁であることを指導します。
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