医薬品の種類と特徴

医薬品の種類

医療用医薬品とは

 医療用医薬品の種類と特徴については、医薬品の定義のページで解説しています。

一般用医薬品

OTC薬とは

 薬局などで一般消費者が自分の判断で購入し使用できる医薬品を一般用医薬品といいます。

医療用医薬品と比較して一般用医薬品は、薬理作用が穏やかで、有効量も少なめには製造されていますが、他の薬と飲み合わせや副作用などによる安全性が問題になることも少なくないので注意が必要です。

OTC薬という言葉をきいたことがあると思いますが、カウンター越しに薬剤師に相談したり、アドバイスや注意事項など服薬指導を受けてから購入することによって安全性の問題を避けることができます。

スイッチOTC薬とは

 医療用医薬品として最近まで使用されていた薬が、一般用医薬品に転用されるものをスイッチOTC薬といいます。

スイッチOTC薬の場合、薬の効果は医療用医薬品として使用されていたので有効性は高いのですが、逆に副作用など安全性についての注意が必要となります。

2006年の改正薬事法以降、2009年からはリスクの高さに応じて、一般用医薬品が第1類から第3類まで3つの区分に分類されました。

指定医薬品

 薬局など店舗販売業の指定を受けているところで、厚生労働大臣が指定したもののみ取り扱える医薬品を指定医薬品といいます。

一般用医薬品の中でも、薬理作用が強く、使用の際、特に注意が必要なものが指定医薬品に指定されています。

スイッチOTC薬なども指定医薬品に含まれますが、薬種商などでは販売することも取り扱うことも禁止されています。

毒薬・劇薬

 厚生労働大臣が毒薬・劇薬に指定するのは、人や動物に使用した場合に次のような特徴がある医薬品です。

  • 蓄積作用や薬理作用や副作用が強い
  • 安全域が狭い
  • 中毒量と薬用量の幅が小さい

表示や保管にも規定があり、容器や包装には、毒薬の場合は赤地に「医薬用外毒物」の文字を白字で表示し、劇薬の場合は白地に「医薬用外劇物」の文字を赤字で表示することが必要です。

薬局内で毒薬・劇薬を保管する場合、他の薬品とは別保管とし、毒薬の保管庫には施錠する必要があります。
また、薬局など以外では毒薬・劇薬は、開封し販売することは禁止されています。

麻薬・向精神薬

 中枢麻痺作用が強く、習慣性があり、中毒症状を発症する物質のことを麻薬といい、がん疼痛などの緩和医療に医療用麻薬を適正に使用すれば効果の高い安全な鎮痛剤となり、中毒作用などもありません。

 中枢神経に作用し精神機能に影響を与える薬品のことを向精神薬といい、精神科治療では頻繁に使用されている効果の高い薬です。

 一方、医学の知識もない一般人が快楽のために誤って使用すると、犯罪に関わったり、薬物依存症に陥ったりすることがあるため、法律では麻薬及び向精神薬取締法が定められ厳しく規制されています。

薬局指定を受けた後、麻薬取り扱い許可を受けてから麻薬を取り扱いすることができます。

但し、調剤・販売する場合は、麻薬施用者の許可を持った医師が発行した麻薬処方せんに基づいてしか行うことはできません。

麻薬を麻薬卸売業者から一旦仕入れると返品することは不可ですし、それを他の薬局・医療機関に授与することも禁止されていますが、許可を得た薬局間で処方せんが発行されていれば授与できるよう法律が改正される予定です。

 尚、薬局の許可を受けていれば、その時点で向精神薬小売業者となります。

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医薬品の定義と医療用医薬品の種類・特徴について解説しています。

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