自分に最適な薬局の選び方

薬局の良し悪しを見分けるポイント

 薬局が消費者に対して果たすべき役割という観点から見ると下記の4項目が特に重要な内容だといえます。
  1. 症状に合った薬を販売してもらえる
  2. 万一、副作用などの症状が出たときには、迅速にメーカーや薬剤師会などに問い合せてくれる
  3. 市販薬で手に負えない病気・症状の場合は、近隣の医者を紹介してくれること
  4. 病気予防や健康維持に関して、信頼できるアドバイザーとなってもらえる

 これらをすべて満足する薬局が理想的な薬局といえますが、これらを具体的に行えるのは薬局の薬剤師ということになります。

したがって、これらの役割を発揮できるような質の高い・行動力の優れた薬剤師がいるかどうかで、その薬局の評価が決まるといってもよいでしょう。

 上記の4つの役割の中では、1項と2項は不可欠ですが、たとえば1項を実現するためには、対応に出た薬剤師は次のような具体的手順を取ることが必要です。
  • @まず、こちらの症状を詳しく聞いてくれること
  • A次にその症状に関連して病気・体・薬について的確に説明してくれること
  • Bその結果、この症状に合った薬をいくつか示してこれらの比較を説明してくれること
  • Cこの場合、できるだけ小さなサイズを勧めてくれること
  • Dこれらのなかからこちらが適当と思うものを自分の意思で選べること
  • E投与後に副作用などの症状をフィードバックすると、迅速にメーカーや薬剤師会へ問い合せてくれること

2項の場合には、手順のEを実行してもらう必要があります。

このような薬剤師がいる薬局が「よい薬局」であって、これはよくいわれるように、きれいに飾り立てられた店舗や雑品であふれた店舗などの外観で判断できるものではありません。

 「悪い薬局」とは、これらの機能を満足していない薬局であり、具体的には上記の1項の機能を果たすために必要な@〜Eの手順を踏めない薬剤師、2項の機能を果たすために必要なEの手順を踏めない薬剤師しかいない薬局であるといえます。

はっきり言って、薬局の利益のみを考えて推売商品だけを勧めるような薬剤師は@〜Eの手順を崩しているわけで、このような薬剤 師しかいない薬局は悪い薬局の典型といえるでしょう。

薬局と薬店の違いは何か?

 薬局と薬店の違いを端的にいえば、調剤室があるかどうかです。

調剤室があるものが薬局、ないものが薬店で、薬局は処方服薬の取り扱いができ、薬店は取り扱えません。

但し、調剤室があっても、市販薬を販売する薬局では処方服薬をふつう取り扱わないので、実質的な両者の違いはありません。

また、薬局と薬店の両方とも「薬を販売するのは薬剤師」であることは法律で定められていますから、薬に対する権威・知識・経験などで両者を区別することもできません。

 同じ薬局でも、取り扱う薬が処方服薬か市販薬かで2つに分かれます。

処方箋薬を取り扱う薬局は、とくに調剤薬局と呼ばれ、一般の薬局とは区別されています。

調剤薬局でも市販薬を取り扱うことがありますが、一般に市販薬は値引き販売されるため、市販薬を買う場合、ほとんどの消費者は薬局や薬店を利用します。

そのため、調剤薬局の市販薬の品揃えは貧弱となります。

一方、市販薬を販売する薬局も処方箋薬が取り扱えますが、医師や病院、薬剤師会の方でこの種の薬局を敬遠するという背景があります。

このようにして、薬局と薬店の棲み分げが明確になされているのが現状です。

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