薬の有効性について

薬の薬効と有効血中濃度との関係

 薬の薬効を最大限に引き出すには、どのような薬であっても、患部において適当な血中濃度に達しなければ薬効は期待できません。

飲み薬(内服薬)についていえば、胃腸で崩壊・溶解されて大部分は小腸から吸収され、血管に入り全身を循環して患部に到達し、そこで薬効を示すのが一般です。

 つまり、患部で薬効を示すためには一定量の薬が血中に入っていることが前提となります。

薬効を示すために必要なこの濃度を有効血中濃度といい、服用した薬のうちどれだけのものが効いたかを示すためにバイオアペイラビリティ(bioavailability生体内利用率)という指標が使われます。

つまり、薬の効果を高める(バイオアベイラビリティを高める)うえで、有効血中濃度を維持することは不可欠で、この場合重要なことは、有効血中濃度への到達と維持の2点です。

つまり、薬の迅速な効き目を期待するためには迅速な到達が必要で、効き目を長続きさせるためには維持が必要です。

したがって、薬の効果を高めるためには「より速く有効血中濃度」に到達し、かつ「より長く有効血中濃度」を維持しなければなりません。

 一方、血中に入った薬物は肝臓や患部などで代謝・分解されて尿から体外へ排出されます。

多くの場合、4〜5時間程度で排出されてしまうため、有効血中濃度を維持するためには新たに薬を服用しなければなりません。

通常、1日に3回毎食後に服用することにしているのは「有効血中濃度」を維持するためです。

薬の効き方と体内の流れ

  1. 薬を飲む
  2. 胃に到達
  3. 溶解される
  4. 腸に到達
  5. 吸収される
  6. 血液中に薬が溶け込む
  7. 血液の体内循環により全身の細胞へ供給される
薬の効果は3〜4時間しか持続しないので薬効を維持する為には、次の方法を選択する必要があります。
  • 薬を続けて飲む
  • 持続性製剤を選んで飲む

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