液剤の薬効について

液剤(煎じ薬)の薬効について

 液剤の一つである煎じ薬の場合は、薬服用後、薬効が発揮されるまでにたどる下記の通常プロセスの内、崩壊と溶解のプロセスが省かれるので薬効は高くなるといえます。
  1. 崩壊(胃内)
  2. 溶解(胃および腸内)
  3. 吸収(小腸)
  4. 血中移行(血管内)
  5. 体内循環(血液)
  6. 患部到達(患部の細胞)
  7. 治療

 但し、この場合は煎じ方がポイントとなります。

最近はティーバッグに入ったものが多く、煎じる際には水面から浮き上がるため、成分の抽出が悪くなることが多くあります。

浮き上がるようなケースでは水温を上げても時間を延長しても抽出は改善しません。

この場合、コーヒーメーカーを使用した抽出方法なら、この欠点を解消できるとともに抽出効果も高くなります。

液剤(ドリンク剤)の薬効について

 飲むとすぐに吸収されるため速効性がある液体のドリンク剤は、栄養剤や胃腸薬などに多く用いられています。

メリットである速効性が高いという大きな効果がある反面、いくつかのデメリットもドリンク剤にはあることを認識しておく必要があります。

デメリット1:安定性が低い

 薬を水に溶かした場合にはイオン化するため他剤や酸素などと反応しやすくなり分解しやすくもなります。

また、水分中では微生物なども増殖しやすい環境であるため、ドリンク剤には安定化剤・防腐剤・保存剤などが添加されています。

なので、服用時には次のような点もチェックする必要があります。
  • 異臭がしないか?
  • 味に変化はないか?
  • 沈澱物や白濁はないか?
  • 色の変化がないか?

以上のような成分の変質を防止するには、冷蔵庫内が最適で、最悪でも冷暗所でドリンク剤は保管した方がベストです。

デメリット2:吸収が良いので薬効や副作用が強すぎる

 ドリンク剤は吸収率が高いので逆に薬効や副作用が強すぎる場合があることです。

 市販されているかぜのドリンク剤は現在、漢方の一部に限定されており、重篤な作用は認められていません。

ですが、穎粒剤・錠剤のなかには溶かして飲むタイプの製剤が市販されており、このなかには薬理作用の強い解熱鎮痛剤(イソプロピルアンチピリン)や気管支拡張剤(エフェドリン)や鎮咳剤(リン酸コデイン)などを含む薬もあります。

これらについては、飲んだ後で症状や体の変化を注意深く観察し、異常が発生した場合は医師や薬剤師に相談する必要があります。

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