一般用医薬品のリスク分類

 一般社会で市販されている一般用医薬品は、現在1万数千以上の品目数が販売されているといわれていますが、その医薬品の中には薬の作用が強く、副作用を強く発症するものから、作用の弱い薬までリスクの程度は様々です。

 そのことから、自分で薬を選んで購入する場合に、一般消費者側がその使い方に注意を払う必要があるものや、心配する必要がそれほどない薬もあります。

なので、旧薬事法では、副作用などのリスクの程度によって、第1類医薬品から第3類医薬品まで3つの区分に一般用医薬品を分類しています。

 一般用医薬品のリスク分類については、次のように定義されています。
  • 第1類医薬品は、一般用医薬品として新しい成分を含み、まだ安全性などについて観察が必要なもの、あるいはまれにではあっても重い副作用が出る可能性があるものなど、使用にあたって注意が必要なものが該当します。
  • 第2類医薬品は、第一類医薬品ほどではないが、注意が必要なものが該当します。
  • 第3類医薬品は、それ以外の比較的安全性の高い医薬品が該当します。

 「薬事・食品衛生審議会」という厚生労働大臣の諮問機関から提案された意見を参考にして、厚生労働大臣が一般用医薬品の分類について定めることとされています。

 また、医薬品のリスク分類表は、現時点での最新情報により、分類が必要に応じて変更されることもあり、固定したものではありません。

一般用医薬品で新しく承認された新薬の場合は、どの分類に区分するかを、その承認に際して定められることになります。

薬事法の条文から見たリスク分類の定義

第1類医薬品
  • 副作用などにより日常生活に支障をきたす程度の健康被害が生ずるおそれがある医薬品のうち、特に注意が必要なものとして厚生労働大臣が指定するもの
  • 再審査期間中の新薬である一般用医薬品
第2類医薬品
  • 副作用などにより日常生活に支障をきたす程度の健康被害が生じるおそれがある医薬品で第1類医薬品を除くものであって厚生労働大臣が指定するもの
第3類医薬品
  • 第1類医薬品および第2類医薬品以外の一般用医薬品

●登録販売者の講座・スクールを比較して無料で資料請求!

下記のサイトでは、次の人気講座の案内資料を選択し、最短2分で一括無料請求できます。
  • たのまなヒューマンアカデミー (合格保証制度付+教育訓練給付制度対象)
  • キャリアカレッジジャパン (全額返金保証付+2講座目無料受講制度)
  • 生涯学習のユーキャン (教育訓練給付制度対象)

[PR]登録販売者の講座資料を無料一括請求!

関連ページ

薬事法って何?
薬事法の概要と法令の目的について解説しています。
医薬品の薬事法上の安全性規制
医薬品の有効性や安全性を守るための薬事法の法令規制について解説しています。
薬局で取り扱える商品と医薬品の定義
薬局で取り扱える商品と医薬品の定義について解説しています。
一般用医薬品と医療用医薬品の違い
一般用医薬品と医療用医薬品の違いについて解説しています。
医薬品の規制緩和の流れと概要
登録販売者が知っておくべき医薬品の規制緩和の流れと概要について解説しています。
改正薬事法案の中身と問題点
改正薬事法が施行され一般用医薬品(市販薬)のインターネット販売が解禁になりましたが、改正薬事法で残る課題と問題点について解説しています。
一般用医薬品(市販薬)インターネット販売解禁について
一般用医薬品(市販薬)のインターネット販売解禁の具体的内容について解説しています。
一般用医薬品(市販薬)インターネット購入の注意点
一般用医薬品(市販薬)をインターネットで購入する場合のルールや注意点について解説しています。
ジェネリック医薬品の特徴・法的規制
ジェネリック医薬品の特徴と法的規制について解説しています。
ジェネリック医薬品の問題点と今後の動向
ジェネリック医薬品の問題点と今後の動向について解説しています。

ページトップへ戻る