外用軟膏剤と外用薬の調剤手順と内容|登録販売者の調剤知識

外用軟膏剤の調剤手順について

 次の手順で外用軟膏剤の調剤は実施されています。

調剤工程

手順

調製(混合、充填)
  • 酒精綿などで混合および充填する軟膏板、軟膏ヘラは、しっかり消毒してから使用します。
  • 薬品名及び軟膏・クリームなどの剤形と処方せんとをしっかりチェックして取り揃えます。
  • 軟膏つぼの充填は、擦り切りにします。
  • 滅菌容器を使わない時は、酒精綿などで容器も消毒を行います。
  • 混合する際は、軟膏板を使用してしっかりのばして混合を行います。
  • 薬品名、使用部位などを容器のふたに記入します。
調製(既製品)
  • 規格・基剤・薬品名をしっかりチェックして取り揃えます。

外用薬のの調剤手順について

 次の手順で外用薬の調剤は実施されています。

調剤工程

手順

貼付薬
  • しっかりと規格・薬品名をチェックして、輪ゴムで総量を一まとめにします。
点眼・点鼻・点耳薬
  • しっかりと規格・薬品名をチェックして、専用袋に収めます。
  • 総量をチェックします。
吸入薬
  • しっかりと規格・薬品名をチェックして、専用袋に収めます。
  • 必要なアダプターがある時は、添付することを忘れず行います。
座薬・脛座薬など
  • しっかりと規格・薬品名をチェックして揃えます。
注射薬
  • 薬品名・単位・規格と処方とをしっかりチェックして取り出します。
  • 適正な保管温度になるように注意する必要があります。

取り扱いに注意を要する薬の調剤について

 過誤が万が一発生した場合、重篤な状態に陥る可能性が高い薬剤に関しての取り扱いには、薬局で扱う薬の中でも特に細心の注意をはらう事が必要になります。

重要取り扱いに該当する薬剤を選定し、他の薬剤とは在庫管理や取り扱い方法などを区別した社内規定を作成し、ルールに従い遵守するように徹底を図ります。

調剤工程

手順

糖尿病薬
  • 糖尿病薬を棚から取り出す際は「取り出します」と声に出し、規格、数量を特に注意して確認し取り揃えます。
  • 原則、薬袋は単独とし糖尿病薬を入れている旨の記載を行います。
  • やむを得ず、一包化・半割りなどを行う場合には、他の作業工程を数量確認が終了するまでは絶対行わないようにし、集中して作業します。
抗がん薬
  • 棚割りについては、まとめて抗がん剤として配置を行います。
  • 調剤は薬品名・規格・数量・剤形に注意し正確に行います。
  • 薬袋は単独が適切です。
麻薬
  • 処方せんに不備がないか再度調剤前に確認します。
  • 麻薬台帳に記録されている数量が麻薬保管庫にあるかどうか確認し、数量・規格については注意しながら取り揃えます。
  • 薬剤師が複数在籍する場合は、管理薬剤師にチェックを行ってもらった後、必要事項を麻薬台帳へ記載します。
向精神薬
  • 棚割は施錠可能な引き出しを原則とします。
  • 第一種及び第二種に関しては、仕入れ伝票も区分して保管し、法令に従って記帳します。
覚醒剤原料薬
  • 棚割は施錠可能な引き出しを原則とします。
  • 仕入れ伝票も区分して保管し、法令に従って記帳します。

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