散剤の調剤手順と内容|登録販売者の調剤知識

散剤調製の手順

  1. 薬品の取り出し
    薬品名・規格・剤形確認
  2. 秤量
    秤量の総量を記録
  3. 混合
    必要な場合、賦形追加
  4. 分割分包
    分包数確認
  5. 監査台へ
散剤調製 手順
秤量
  • 業務開始時には、まず水平や0点調整などの天秤の点検を行ない、その後の作業では秤量の都度に必ず確認するようにします。
  • 製剤量もしくは成分量での処方記載方法であるかの確認をします。
  • 棚の装置びんを取り出し、処方せんの薬品名・剤形(散・顆粒・DSなど)を確認し秤量します。
  • 鑑査用システムが導入されていれば使用して、処方せんに鑑査シートを添付します。
  • シートを使用しない場合は、秤量した量と分包数を秤量した薬品ごとに別紙に記載します。
  • 装置びんのラベルを必ず秤量前と秤量後に確認します。
混合
  • 散剤を2種類以上混合する場合、乳鉢の1/3用量を超過しない大きさの乳鉢内になるよう薬の総量を調整して混合します。
  • 少量の散剤と多量の散剤とを混合する場合、多量のものを数回に分けて少量の散剤の中に加えてから混合します。・かさ密度の違いすぎる散剤、粒度・形状が異なる散剤の場合は、乳鉢で混合せず重ねまきとします。
  • 抗生剤、抗てんかん剤、抗がん剤、抗結核剤、眠剤、また粉砕した錠剤やカプセルをはずした薬剤と配合変化を混合により起こす可能性のある薬剤は、原則単包にし混合してはいけません。
分包
  • 総分包数を分包機にセットするために1日当たりの分包数、投与日数を確認し、処方内容や使用包機特性にそって分包速度を設定してから分包を行います。
  • 全量では2%以内、1分包量理論値の約6.1%以内に分包誤差(まきむら)を収めるようにすることが調剤指針では望ましいといわれています。
賦形
  • デンプンや乳糖で1日量、1回量が少ない場合は賦形し、備考欄にその賦形量を書きたします。
  • アミノフィリンはデンプン、フェノバルビタールはイソニアジド、乳糖を使用します。・原則として1回量(分1.頓服)0.5g、1日総量(分2以上)は1gになるように賦形量を加えます。
  • 原則として1回量(分1.頓服)0.3g、1日総量(分2以上)は0.5gになるように小児の場合は月齢により異なりますが加えます。
錠剤粉砕・
脱カプセル
  • 錠剤粉砕を指示された場合は、次のように粉砕の可否を確認後、問題が発生した際は処方医に問い合わせを行います。
    ・裸錠:粉砕の可能な剤形
    ・腸溶錠、徐放錠:粉砕の不可能な剤形
    ・糖衣錠、コーティング錠、カプセル剤:添付文書内容により判断
  • 粉砕機または乳鉢内で錠剤の粉砕を行ないます。
  • 粉砕した後、ふるいにかけてから全量を秤量して薬歴又は調剤録記載しておきます。
  • はずしたカプセル剤のピートシールのから、粉砕した錠剤は、鑑査台までつけておきます。
装置びんの補薬 装置びんと薬品とを並べて確認し充填する場合は、充填者以外の薬剤師立ち会いの元で行い、ノートなどに必要な場合は記載しておきます。
その他
  • 汚染(コンタミネーション)を防止するために、秤量機器はその都度、専用の布で拭き取ったり、集塵機で吸引を行ったりします。
  • 味、臭気、色調の強い薬剤などは、乳鉢や専用のスパーテルなどを使用するか、使い捨ての物を必要に応じて使用します。
  • 使い捨てマスク、ガーゼ、乳鉢、乳棒、専用のスパーテルを抗悪性腫瘍剤の場合は使用し、医療廃棄物専用ゴミ箱へ廃棄します。

錠剤粉砕の手順

  1. 薬品の取り出し
    薬品名・規格・剤形確認・粉砕可否確認・数量確認
  2. 粉砕つぶし
  3. ふるい篩過
    必要な場合は賦形追加、総量計量記録
  4. 分割分包
    分包数確認
  5. 監査台へ

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