一般用医薬品(市販薬)インターネット購入の注意点

一般用医薬品(市販薬)のインターネット販売が、6月12日に解禁されましたが、ここではインターネット注文で一般用医薬品(市販薬)を購入する際の注意点について解説します。

薬事法改正前、市販医薬品は、副作用のリスク状況に応じ第1類から3類に分類され、インターネット販売が可能なものは、3類だけでした。

ところが医薬品のネット販売業者が、「3類だけしか販売できないの違法だ」と国を提訴し、2013年1月に第1類と2類をネット販売禁止にしているのは「違法」だという判決が最高裁より言い渡されました。

この判決を受け国は薬事法を改正しました。

インターネット注文での購入ルール

では実際の購入手順はどうなっているのか確認していきましょう。

1.利用者はお店のサイトで薬を選び、次のような項目を明確に記載したメールを送付して注文します。
・性別
・年齢
・症状
・持病の有無と病名
・妊娠の有無

2.店側は注文内容を確認し、薬の使用に問題がないと判断すれば薬を発送します。
但し、第1類などの副作用リスクが高い医薬品に関しては、薬剤師が必ず対応し次の内容を確認する義務が生じます。

・使用方法や使用時の注意事項
・利用者が薬に関する情報を理解したかどうか

3.利用者は薬剤師から送付された「薬の使用方法や使用時の注意事項」を理解できれば、その旨を返信します。

4.薬剤師は、利用者の「理解しました。」という返事を確認した後、薬を発送します。

現在、インターネット経由で購入可能な医薬品は市販薬全体の99.8%ですが、購入不可となっている薬は、医師が指示する医療用処方薬から転用され3年以下の医薬品及び劇薬指定になっている薬が該当します。

インターネット注文で購入する場合の注意点

インターネット経由で、一般用医薬品(市販薬)が購入できるようになったことは、地理的に不便な地域に住んでいる人や、遠方まで出歩くことが出来ない人にとっては大変便利ですが、逆にリスクもあることをしっかりと認識し、次のことに注意する必要があります。

@安心できるサイトから購入する。
A購入金額の安さだけで薬を決めない。
B事前に持病や症状を正しく伝達する。
C医薬品の使用上の注意事項などしっかりと確認する。
D薬に関する疑問や不安事項などは販売業者に必ず問い合わせる。

●登録販売者の講座・スクールを比較して無料で資料請求!

下記のサイトでは、次の人気講座の案内資料を選択し、最短2分で一括無料請求できます。
  • たのまなヒューマンアカデミー (合格保証制度付+教育訓練給付制度対象)
  • キャリアカレッジジャパン (全額返金保証付+2講座目無料受講制度)
  • 生涯学習のユーキャン (教育訓練給付制度対象)

[PR]登録販売者の講座資料を無料一括請求!

関連ページ

薬事法って何?
薬事法の概要と法令の目的について解説しています。
医薬品の薬事法上の安全性規制
医薬品の有効性や安全性を守るための薬事法の法令規制について解説しています。
薬局で取り扱える商品と医薬品の定義
薬局で取り扱える商品と医薬品の定義について解説しています。
一般用医薬品のリスク分類
一般用医薬品の旧薬事法上のリスク分類について解説しています。
一般用医薬品と医療用医薬品の違い
一般用医薬品と医療用医薬品の違いについて解説しています。
医薬品の規制緩和の流れと概要
登録販売者が知っておくべき医薬品の規制緩和の流れと概要について解説しています。
改正薬事法案の中身と問題点
改正薬事法が施行され一般用医薬品(市販薬)のインターネット販売が解禁になりましたが、改正薬事法で残る課題と問題点について解説しています。
一般用医薬品(市販薬)インターネット販売解禁について
一般用医薬品(市販薬)のインターネット販売解禁の具体的内容について解説しています。
ジェネリック医薬品の特徴・法的規制
ジェネリック医薬品の特徴と法的規制について解説しています。
ジェネリック医薬品の問題点と今後の動向
ジェネリック医薬品の問題点と今後の動向について解説しています。

ページトップへ戻る