医薬品の添付文書 使用上の注意事項

 テレビで医薬品のコマーシャルをしている場合、「使用上の注意をよく読んでお使いください」という言葉がよく流されています。

 使用上の注意は添付文書に記載されている事項の中でも最も重要で医薬品を安全に使用するための情報です。

そこで添付文書の記載要領だけでなく、使用上の注意の記載方法についても厚生労動省が通知で次の4つについて記載するよう指示しています。

  1. してはいけないこと
  2. 相談すること
  3. その他の注意
  4. 保管および取り扱い上の注意

使用上の注意事項4つの記載内容

してはいけないこと

1.次に該当する人は使用しないこと
  • 効能または効果(適応症)の範囲内である場合でも、年齢、性別、体質、疾病の種類、症状、合併症、既往歴、家族歴、妊娠の可能性の有無、授乳の有無等からみて使用すべきでない人

  • 効能または効果(適応症)の範囲以外で、誤って使用されやすい類似の疾病や症状がある場合には、その内容

2.次の部位には使用しないこと

3.相互作用を起こしやすい医薬品または同種同効の医薬品との併用に関する注意事項

4.その他
  • 授乳により、危険性が乳児に及ぶ場合には、授乳期間中に当該医薬品を使用しないまたは使用期間中は授乳しない旨
  • 副作用が発現した場合、重大事故につながる可能性がある作業等に関し、そのような作業に従事しない旨およびその副作用の症状・内容の注意
  • 当該医薬品がアルコール食品などと相互作用を起こす恐れがある場合、当該医薬品を使用している最中は、アルコール食品を摂取しない旨の注意

相談すること

1.次に該当する人は医師、歯科医師または薬剤師に使用前に相談すること
  • 年齢、性別、体質、疾病の種類、症状、合併症、既往歴、家族歴、妊娠の可能性の有無、授乳の有無等からみて、医師または歯科医師の治療を受けている人もしくは副作用による危険性が高い場合であって、使用することが一般使用者の判断のみでは不適当な場合
2.次の場合は、この文書を持って医師、歯科医師または薬剤師に相談し、ただちに使用を中止すること
  • 当該医薬品の使用を続けると副作用のうちの症状が長く続くおそれのあるものや症状が重くなったりするもの

その他の注意

1.容認される軽微な症状等が当該医薬品の薬理作用等から予想される作用で発生する場合には、その作用が起こり得る旨を記載すること

2.その他の使用上の注意があれば記載すること

保管および取り扱い上の注意

取り扱いおよび保管に関して主に次のような一般的注意事項について記載すること
  • 日光、温度、湿度等に関する注意
  • 小児の手の届かない所に保管すべき旨の注意

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