薬の飲み忘れ防止と包装について

薬の飲み忘れを防止するには

 薬は通常「1日に3回毎食後に服用する」のが一般的ですが、薬を服用する際に飲み忘れは必ずと言っていいほど発生し、実際これを完全に防ぐのは困難です。

 薬の飲み忘れを防ぐ方法としては次のようなものがあります。
  1. 毎食後薬を飲むので食卓に薬ビンを置いておく。
  2. 上記でも忘れる場合は、薬の飲み忘れ防止用の携帯容器を利用する。
  3. 携帯容器を利用しても忘れる場合は、1日に2回か1回の服用でOKな「持続性の製剤」を利用する。

因みに「持続性製剤」とは、徐放性製剤(胃腸内で徐々に崩壊や溶解が起こる薬)のことで、「有効血中濃度」を長時間維持するようにした薬です。

複数の患者が薬を共用使用する場合の注意点

 薬が服用単位ごとに包装されている場合は、複数の患者が薬を共用しても問題は起こりません。

たとえば、穎粒や細粒剤では錠剤やカプセルのように個数で数えられないため、包装単位ごとに服用量を決めるのが普通です。

 薬が包装されていれば、服用する穎粒・細粒剤は細菌や湿気などから完全に保護されると同時に、1回ごとに使用量がすべて服用され、薬が残っている包装をかたづける必要はありません。

ですが、ビンの錠剤やチューブ入りの軟膏剤は、服用・使用時には必要量だけ直接手にとるので、残った錠剤や軟膏に雑菌などが侵入しやすくなりますので、複数の患者で共用することは避けるようにしなければいけません。

また、1人だけで使用する際も、使用法や保管法には配慮が必要です。

とくに痔薬軟膏などは要注意で、注人軟膏にしたり購入単位を少量にするのも1つの方法です。

 最近では以上のような問題点を改善するために、個々の錠剤やカプセルを包装するPTP包装や、点眼薬の場合は1回だけの使い切り容器が使用されています。

適切な薬の購入量とは

 かぜ薬や頭痛薬などについても、使用する分だけ必要量を都度購入できればベターですが、病気や怪我は突然起こる場合がほとんどですので、不意の病状に即対処できるだけの薬は常備することが重要です。

薬局も病院も診療していないときに病気や怪我をする場合も多々あり、市販薬であっても緊急に必要な際、その都度必要な薬をいつでも購入できるとは限りません。

 なので、家庭では最低限の常備薬が必要になってきます。

常備薬といえば富山県の配置薬が有名で、一般家庭に必要な薬を運んでくれましたが、現在では、この仕組みが荒廃しており、個々の家庭で管理することが必要になっています。

どのような種類の薬を常備するかは、各家庭や個人の状況により異なりますので、まずは救急箱を準備しておくというような考えで薬を備蓄することが大切です。

但し、家庭で薬を備蓄する場合は、保管方法と保管時期が問題になります。

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