薬を処方された場合に正しく服用するには、次の4つのポイントに注意する必要があります。
1. 説明文書
病院又は薬局から処方される薬、市販されている薬には説明文書が必ず添付されています。
その説明文書には通常、次のような内容が説明されています。
・使用上の注意
・副作用に関する注意
・用法・用量
・効能・効果
以上の内容を必ず確認してから使用するようにしましょう。
説明文書は大切なものですから捨てたりしないように注意して下さい。
2. 薬を服用するタイミング
薬を使用する場合、服用する時間帯と間隔が一番重要です。
決められた時間とその間隔を守らないと薬の効果が少なく、最悪の場合、副作用を起こす 可能性もあります。
薬の説明には、必ず「食前、食後、食間」という言葉で指示がされていますが定義を説明しておきます。 います。
食前とは、
食事の60分〜30分前で食べ物が胃に入っていない時をいいます。
食後とは、
食後30分以内で食べ物が胃に入っている時をいいます。
食間とは、
食事と食事の間で食後120分後が理想的です。
3. 薬の用法・用量
薬は説明文書に記載されている量以上に多く飲んだからよく効くというわけではありません。
決められた量以上に飲みすぎると効くどころか副作用が起こる可能性がありますので、必ず用量と用法は厳守して下さい。
4. 薬の形状
薬の形状は、主に次の4つのタイプに分類され様々な種類があります。
・錠剤
・粉薬
・カプセル
・シロップ
なぜこのような形状があるかというと、
薬効を高め、副作用を防止するのに一番適した形状で製造されています。
あまり認識されていませんが薬の形状ごとに、飲み方には注意する必要があります。
錠剤やカプセルの場合、
噛んで細かくしてから飲んだりしてはダメです。
薬が腸内で溶け効くように設計されている場合もあるので、細かく砕くと胃で溶けてしまいます。
目薬の場合、
効果の違う2つの目薬をつける場合は、最低5分は間隔をあけて使用するようにして下さい。
また目やまつげが容器に接触することの無いよう注意して下さい。
薬の形状はいろいろ違うので説明文書に記載されている指示を守って使用しましょう。
下記サイトでは、通信講座や全国の通学講座の費用・受講期間・特徴・開催場所などを一覧比較し、希望する講座案内資料を最短3分で無料一括請求でき、最新の講座開講状況や内容を比較検討できます。
関連ページ
- 薬の分類方法|調剤事務 薬の知識
- 薬の分類方法のページでは、主な3つの薬の分け方について詳しく説明しています。
- ジェネリック医薬品(後発医薬品)とは|調剤事務 薬の知識
- ジェネリック医薬品(後発医薬品)と新薬(先発医薬品)の違いやメリットについて解説しています。
- 健康食品の種類・機能|調剤事務 薬の知識
- 調剤薬局やドラッグストアで販売されてい健康食品の種類や機能性について解説しています。
- プラセボとは|調剤事務 薬の知識
- プラセボとは何か?新薬開発でのプラセボの影響や使用時の効果について解説しています。
- 薬を安全に使用するには|調剤事務 薬の知識
- 調剤薬局で薬剤師から処方された薬を患者さんが安全に使用するための注意点を紹介しています。
- 薬の剤形と飲み方・使い方|調剤事務 薬の知識
- 調剤薬局で処方される薬の効果を発揮しやすいような飲み方や薬の剤形の意味・使用時の注意点について解説しています。
- 薬の注意書きの意味|調剤事務 薬の知識
- 調剤薬局などの処方薬を服用する場合は、水で飲むのが基本です。ここでは薬の注意書きの意味、服用忘れの対処法について解説しています。
- 薬の使用時に特に注意すること|調剤事務 薬の知識
- 調剤薬局で処方された薬の使用時、高齢者が使用する場合や薬の飲み合わせは特に注意する必要があります。
- 薬の正しい保管方法|調剤事務 薬の知識
- 処方薬の正しい保管方法や注意点について解説しています。
- 薬の作用が変化する要因(吸収・分布)|調剤事務 薬の知識
- 体内で薬の吸収・分布の作用が変化する要因について解説しています。
- 薬の作用が変化する要因(代謝)|調剤事務 薬の知識
- 体内で薬の解毒・分解など代謝が変化する要因について解説しています。
- 薬の作用が変化する要因(排泄・食物)|調剤事務 薬の知識
- 体内で薬の排泄作用が変化する要因、薬の薬効を阻害する注意すべき食物ついて解説しています。
- 薬の副作用と防止する方法|調剤事務 薬の知識
- 薬の副作用と防止する方法について解説しています。
- かかりつけ薬局、薬剤師、登録販売者の役割|調剤事務 薬の知識
- 薬剤師と登録販売者の役割とは何か?かかりつけ薬局の選び方について紹介しています。
- かかりつけ薬局を作るメリット|調剤事務 薬の知識
- かかりつけ薬局を作るメリットについて紹介しています。
- 薬剤師を活用する|調剤事務 薬の知識
- 薬剤師の活用方法や役割について紹介しています。
- 薬局・薬剤師Q&A|調剤事務 薬の知識
- 薬歴、問診票、薬剤師への相談方法など薬局や薬剤師についての疑問点をQ&A方式で紹介しています。