薬を使用する際に特に注意するポイント

 薬の使用時に特に注意することことは次の3点です。

1. 薬の使用時、高齢者が特に注意すべき点

 高齢者には次のような特有の健康状態が考えられますので、その事を考慮して薬を使用する必要があります。

  • 複数の病気を患って薬を何種類も併用している方が多いので、使用期間が長期になる場合があります。
  • 肝臓や腎臓は薬を代謝したり排泄する役割がありますが、その働きが衰えている事が多いようです。

これらの事を十分考慮して薬を使用しないと薬の効力が過剰になったり、副作用が起こる場合があります。

医師や薬剤師からの指示や説明されたことを必ず守り、薬の服用時間や使用する量など、正しく使うよう注意する必要があります。

2. 複数の薬を併用する時の注意点(飲み合わせ)

 複数の薬を同時に服用する場合は、飲み合わせについて注意する必要があります。

薬の組み合わせによって成分が互いに影響しあい、効き方にも大きく差が出ることがあります。

過剰に効くと副作用が起こり、効かない場合は症状が改善しません。
この状態では治療の妨げになり病気が長引くことにもなります。

病院で診療を受ける場合や薬を購入する時は使用中の薬を医師や薬剤師に明示しましょう。

3. 薬の正しい飲み方

薬を飲む時の水や湯の量は?
コップ1杯程度です。

水の量が少ないと、のどや食道の粘壁に薬が張りつき炎症をおこす場合があります。

また量が多いと薬の吸収がよくなります。

薬の飲み忘れに気づいた場合どうするか?
気づけばその時にすぐ飲むようにします。

基本は気づいたその場ですぐ飲むことですが、すぐ飲んではいけない種類の薬もあるので、薬をもらう時には必ず薬剤師・医師などの専門家に尋ね確認ておくようにして下さい。

授乳中の赤ちゃんがいる場合、母親が飲んだ薬は影響するか?
影響します。

授乳中の人は必ず医師や薬剤師に話しましょう。

使用する薬の成分が赤ちゃんに影響する場合があるので、一時的に授乳をストップする必要がある場合も考えらてます。

病院などで自分がもらった薬を他人にあげてもよいか?
ダメです。

薬は、患者さんの年齢、体質、症状を考慮し適切に処方されたものなので、他人も同じ病気だから薬も効くだろうといった安易な考えだけで他人にあげることは厳禁です。

医療事故につながる場合がありますので、医師からの処方薬は自分だけで使用しましょう。

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