現在、薬局ではレセプトコンピュータ(レセコン)が導入されており、処方せんの内容を入力すると調剤報酬を自動的に算定できるようになっています。
患者さんの情報をレセコンに入力すれば、新規で来局する患者さんなのか、再来局の患者さんなのかがすぐわかるようになっています。
新規来局患者の入力内容
初めて薬局を訪れた患者さんを受付する場合は、問診表と処方内容で収集した内容をレセプトコンピュータ(レセコン)の入力手順通りに入力します。
調剤報酬の算定の基本となるレセコン入力は正確に入力する必要があります。
薬袋や基本情報提供にレセコンの入力内容が反映されるケースも多いので、適正かつ丁寧に入力することが求められます。
再来局患者の入力内容
患者さんが再来局した際の受付も、新規来局患者と同様に正確かつ慎重に、前回との相違点をしっかり確認しながらレセコンに入力する必要があります。
なぜなら、基本情報提供や薬袋にレセコンの入力内容が反映されるからです。
健康保険が適用されない処方箋の種類
労働災害時の処方せん
通勤途中や業務中の事故・災害などで労働者が負傷したり疾病を起こした場合は、労災保険が適用され健康保険は使用できません。
労災時の処方せんについては、療養の給付請求書の提示を患者さんにお願いします。
この時の様式は、以下のようになりますが、会社名、勤務先住所、傷病の経緯などの記載事項に漏れや誤りがないかを確認します。
- 仕事中の傷病:告示様式第5号
- 仕事中の傷病で以前に受診した場合:告示様式第6号
- 通勤中の傷病:告示様式第16号
- アフターケアの場合:健康管理手帳
交通事故などの処方せん
交通事故により傷病を負った場合も、健康保険は原則適用されないので、処方せんを受けた際、自費扱いで処理します。
保険会社の連絡先がわかり、治療費の一括請求を薬局から行うように依頼されれば、月単位で保険会社に請求し、患者さんには自費で支払ったお金を返金します。
医師の指示が必要な処方せん
自由診療など保険診療の対象外になりますが、医薬品で医師の指示が必要な場合は、保険診療での処方せんに準じた記載内容となるので、保険診療での処方せんと同様の確認が必要になります。
自由診療なので薬局独自で費用を決定しても問題はありませんが、自費に準じるケースがほとんどです。