独学で調剤薬局事務の資格取得を目指せる人の条件
調剤薬局事務の資格取得を独学で目指す場合、初学者がいきなり自分一人で勉強し試験に合格するまでもっていくことは大変難しいと思います。
医療系の事務は一般事務と違って専門用語や専門知識について学ぶ必要があるので、理解できない内容や疑問点などの壁にぶちあった場合、自分ではなかなか解決できず途中であきらめ投げ出してしまう可能性が有ります。
但し、調剤薬局事務や医療事務は資格がなくても仕事に就くことはできますので、仕事の実務経験はあるが資格は取得していないという方もおられます。
この様な方は、ステップアップのために独学で学んでも内容は既に理解しているので、しっかりとポイントをつかみ勉強すれば資格を取得することも可能でしょう。
調剤薬局事務の資格を独学で取得する場合のメリットとデメリット
独学で取得する場合のメリット
費用がかからない独学の大きなメリットは、費用がほとんどかかりません。
市販の教材費と受験料がそれぞれ5千円程度で合計でも約1万円くらいです。
独学で取得する場合のデメリット
デメリット1
市販の参考書やテキストの種類が非常に少ない
デメリットとしては市販されている参考書、テキストや教材の種類が少なく、アマゾンでは次のような資格試験の参考書しか販売されていません。
- 調剤報酬メインテキスト 第13版2校 調剤報酬請求事務専門士検定協会
- 処方せん問題集 第12版 調剤報酬請求事務専門士検定協会
ちなみに上記の調剤報酬請求事務専門士検定は、難易度が一番高い資格です。
デメリット2
受験できる資格が限定される
調剤薬局事務の資格には、試験の主催団体が指定する教育機関での講座受講と修了を受験できる資格条件にしているところもありますので、どうしても受験できる資格が限定されます。
デメリット3
在宅受験ができないので条件的に不利
調剤薬局事務の資格は7種類ありますが、通信講座を受講すると在宅受験が可能でテキストや資料を見ながら資格試験を受けることができるスクールが多いですが独学の場合は適用されないので条件的に不利になります。
上記の調剤報酬請求事務専門士の資格試験などは、難易度が高い上に会場試験になります。
よほど自信を持って試験に臨まないと合格は難しいです。
デメリット4
受験料が高くつく可能性がある
通信講座などでは、スクール側がしっかりと試験の重要ポイントについて指導してくれますが、独学では全くわからず、一発で合格できる保証はありません。
もし不合格になれば、受験のたびに5千円程度の出費が重なりますし合格までに時間がかかります。
トータル的に考えれば、最初からスクールで講座を受講すればよかったというようなことにもなりかねません。
初学者が独学で資格取得を目指す場合、
資格取得者又は調剤事務で実際勤務している方に、直接わからないことや疑問点を尋ねて指導してもらえる環境にある場合は、調剤薬局事務の資格にチャレンジし合格を勝ち取ることも可能かもしれませんが、そうでない場合はあまりお勧めできません。
かえって時間がかかり遠周りになる可能性があります。