実際の調剤薬局事務の実技試験問題を確認しておこう!
調剤事務の資格試験には、学科試験と実技試験があります。
実技試験も学科試験と同じで、満点を狙わず合格点をクリアー出来るように注力することが大切です。
学科試験は、テキストや教材が持ち込み可能なので見ながら解答することが出来ますが、実技試験は、教科書をただ見れるだけでは解答できません。
いかに調剤報酬点数票を使いこなせるかがポイントになるので、普段から過去問題を解いて使いこなせるように慣れておくことが大切です。
調剤事務の資格試験合格後、就職し職場で働くようになった場合は、この調剤報酬請求業務(レセプト作成)がメインの仕事になりますので、しっかりと身に付けるようにしておきましょう。
調剤事務管理士技能認定試験の実技試験問題について
ここでは、調剤事務管理士技能認定試験の実技試験問題と解答例を紹介します。
調剤事務管理士技能認定試験の出題範囲と合格基準は次の通りです。
【出題範囲】
実技試験:
調剤報酬明細書を作成するために必要な知識。
処方せんをもとにレセプト点検…1問
処方せんからレセプト作成…2問
【合格基準】
実技試験…70%以上
※実技・学科ともに合格基準に達した場合に合格と判定される。
現在のレセプト業務は、IT化によってレセプト請求や電子媒体請求が義務化され、オンライン導入された医療機関がほとんどですので、現在のレセプト業務の実務ではレセプトに間違いがないかの点検業務が主流になっています。
しかし実際この作業をするためには、調剤報酬点数の算定方法やその構成、レセプトが完了するまでの成り立ちを、実務者がしっかりと理解していなければ、正しい作業はできません。
そのことも考慮して、以前は処方せんからレセプト作成という出題が全問中3問でしたが、3問中1問は処方せんをもとにレセプト点検という問題が出題されるように変更されています。
調剤事務管理士技能認定試験の実技試験問題と解答例
次に調剤事務管理士技能認定試験の実技試験問題と解答例を紹介します。
レセプト作成問題
レセプト点検問題
レセプト解答記入例
処方箋を基にしてレセプトの各項目を点検し、正誤欄に○×を記入します。
※ 上記実技試験問題例に引き続いて、学科試験問題例はこちらからご覧ください。
初心者が独学で調剤薬局事務の資格勉強するには難しいかも・・・
以上試験問題の実例を見ていただきましたが、初めて調剤事務の資格にチャレンジされる方は、まだよく理解できないとは思いますが心配することはありません。
初めから理解できる人は誰もいないわけですから講座を受講する場合は、学習カリキュラムに従って勉強を進めていけば大丈夫です。
一方、過去に医療関連事務の実務経験を持っている人は、見慣れた内容ではなかったでしょうか!
ここまで試験問題の実例を紹介しましたが、言えることは、初心者が独学で学ぶには少々難があるといえるでしょう。
技能認定振興協会「調剤事務管理士技能認定試験(pdf)」